東京都採用試験 Ⅰ類B[一般方式] 一次試験教養試験[知識分野]の傾向と対策











目次

東京都採用試験 Ⅰ類B[一般方式] 一次試験教養試験[知能分野]の概要

教養試験は五肢択一で2時間30分で行われます。

平成27年度の採用試験より、知能分野の問題数を増やし、知識分野の問題数を減少させました。
これは、技術職員に求める能力をより適切に調べるためです。
都庁の発表によると、

論理的思考力の検証をより重視するため、判断推理や数的処理など知能分野の出題数を増加し、社会事情や人文科学など知識分野の出題数を減少します[1]。

とあります。

教養試験の問題は40問解答しなくてはならず、
そのうち、知識分野は13問解答しなくてはなりません。
知識分野は以下のような構成となっています。

[知識分野]
● 社会事情(3題必須解答)

● その他(14題中10題選択解答)
試験範囲
・人文科学系(文化、歴史、地理)
・社会科学系(法律、政治、経済)
・自然科学系(物理、化学、生物、地学)

傾向と対策

社会事情

社会事情は、平成27年度以降の採用試験から出題数が6問から3問に減少しました。
しかし、必須問題であることには変わりありません。
これは、技術職として専門知識を重視する一方で、
公務員そして社会人として最低限は知っておくべき社会情勢を把握しているかを把握したいのではないかと思います。
公務員は政策の企画や実施を行うことから、社会情勢についてある程度は知っていなくてはならないため、
当然のことです。

私個人は特に対策らしいことはしませんでした。
趣味で株式投資をやっていたため、新聞は毎日読んでいましたし、
基本的には分からなかったら諦めるというようなスタンスでした。
また、速攻の時事は買ってパラ見程度はしましたがきちんとはやりませんでした。
そのため、あまりできなかった記憶があります。

これができなくても挽回はできますが、
得点源にはなりやすいのできちんと勉強しておくことをおすすめします。

また、この科目は特に予備校が予想問題や情報を持っていて強いので活用するのも手かもしれません。











人文科学系(文化、歴史、地理)

人文科学は合計3題です。

文化は、
思想や文学、芸術が出題されます。
出題範囲も広く、解いてもわからないのであきらめました。

歴史は、
毎年、日本史と世界史が交互に出題されているようです。
そして、ほとんどが近世以降です。
難易度も高校レベルの問題が出題されています。
私は高校では地理と現代社会を勉強していたため、全く知らないこともあり基本的には捨てていました。
ただ、よく読んでいるといくつかは捨てられる選択肢を見つけられることもできます。
対策は全くしませんでした。

地理は、
出題範囲が広いため、対策をするのは大変です。
しかし、センター試験レベルで十分対策可能のため、
難易度自体は難しくありません。
私はセンター試験で地理を受験したため、解ける問題もありました。
対策はしていません。

社会科学系(法律、政治、経済)

社会科学は合計3題です

法律は、
憲法についての出題が多い印象。民法もたまに出る。
基本的に全くわからないのであきらめました。
対策はしていません。

政治は、
国際関係のような問題の出題が多い印象。
日常的に新聞を読んでいたため意外となんとかなりました。
対策はしていません。

経済は、
金融論や財政論に関する出題が多い。
日常的に新聞を読んでいたため意外となんとかなったところもありました。
対策はしていません。

自然科学系(物理、化学、生物、地学)

自然科学は合計8題です。
人文科学、社会科学で点数が取れない方はここで稼ぐしかありません。
難易度自体もさほど難しくはなく、センター試験レベルで十分に乗り切れるため、
特別対策は必要ありません。

物理は、
力学、波動、熱力学、電気全てから幅広く出題されます。
難易度は優しいです。
自信がないのであれば物理のエッセンスなどの優しいもので復習するとよいでしょう。

化学
理論科学や無機化学が頻出な印象です。
難易度自体も優しいです。
特別対策は必要ありません。

生物
難易度に波があり、出題範囲も幅広いです。
対策はしていません。

地学
宇宙、岩石、地層が頻出です。
過去問で勉強しておくとよいでしょう。
対策はしていません。

まとめ

理系受験生にとって公務員試験の教養試験は厳しいです。
しかし、東京都では知識分野の出題数が少なく不利になるわけではありません。
知識分野は必須問題を除くと、14題中10題の選択であることに加え、
自然科学が8題も出題されているため、解ける問題も多いです。
自然科学の難易度自体もさほど難しくはないため、多少の対策をしていれば十分に戦えるでしょう。
教養試験は知能分野と自然科学で稼ぐというようなイメージで頑張るといいかもしれません。
人文科学や社会科学の勉強も無駄ではありませんが、
そこに時間をかけるのであれば、社会事情や知能分野の練習に充てたほうが有意義かもしれません。

私は教養試験は他の採用試験を含めた過去問を解くこと以外には全く勉強しませんでしたがどうにかなりました。

しかし、知識分野は過去問に頼っても本番の対策になるわけではないため、
高校生のときに勉強して忘れたことを復習していくような感じで勉強していけばいいかと思います。











参考文献
[1] 東京都, “平成27年度採用試験における教養試験の見直しについて,” [Online].Available: http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/11/20obs200.htm

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