都庁(Ⅰ類B)と特別区は試験日が一緒!
東京都で公務員として働きたいと考えている人も多いでしょう。
その受験生の多くは「東京都(都庁)」と「特別区」のどちらを受験するべきか悩むと思います。
両方受験できたらいいのですが、東京都(Ⅰ類B)と特別区は同じ日程で行われるため、
どちらかの受験しかできません。
基本的に最終合格倍率には大きな差はありません。
しかし、受験者は都庁の方が多いため、不合格者数は特別区の方が少ないです。
また、都庁は国家公務員総合職試験と併願する方が多いため、受験者層もレベルが高い傾向にあります
以下に都庁と特別区の電気職における最終合格倍率の比較図を示します。
また、専門試験にも差があります。
特別区は基礎問題が五肢択一で出題されますが、都庁は記述のみです。
都庁と特別区の違い
都庁
仕事のスケールが大きい!
都庁は新宿にある東京都庁のことです。
しかし、出先区間が都内全域にあるため、配属先によっては都内各地に飛ばされることもあります。
伊豆諸島や小笠原諸島も希望すれば働くことも可能です。
場合によっては引っ越しをしなくてはならない可能性もあります。
東京都庁の特徴としては、
地域密着の仕事のみではなく、東京都全体や日本をけん引するような仕事まで幅広い活躍の場があります。
仕事としての魅力はやはり、
世界有数の経済都市の政策に携わることができる
ということでしょう。
そのなかでも技術職の役割としては、
都市機能をつくり、支えること。
道路をつくり、上下水道を管理し、鉄道やバスなどの交通機関を運営することなどの様々な業務があります。
技術系職員は計画、設計、施工、管理・運営すべての工程に携わります。
このような仕事を通して、
現場の事務所や本庁などでの勤務を繰り返してキャリアを積み重ねていきます。
特別区
仕事は地域密着型!
特別区とは東京都23区のこと。23区とは他の県でいう市に近いイメージです。
そのため、横浜市中区やさいたま市浦和区などの政令指定都市行政区とは異なります。
(区長公選制などをもって運営)
特別区の役割はそれぞれの自治体がそれぞれの地域特性を生かした政策を推進することで、
区民の期待に応えることです。
特別区の職員は原則的には区役所内や区内の出張所などで働くこととなります。
ゆえに住民に身近な仕事が多くなります。
都庁とは違い採用された区での勤務となるため、転勤の場合でも引っ越しをする必要はありません。
そのため、人生設計が立てやすいという魅力があります。
また、区民に一番身近なところで働くことができるため、
社会の役に立っていることが実感できやすいところも魅力の一つです。
技術職の役割は、区道の建設やごみ処理、リサイクルなどの地域に密着したものが主となります。
また都庁と同様に技術系職員は
計画、設計、施工、管理・運営すべての工程に携わります。
電気職の仕事の違い
電気職の場合の仕事内容の違いを図1に示します。
余談ですが、
じつは東京都庁より特別区の方が福利厚生は充実しているといわれています。
これは世間の目が関係しています。国家公務員や東京都庁は世間の人たちから注目されがちです。
しかし、特別区までは気にしません。ゆえに国家公務員や東京都庁は悪くなっていく一方ですが、特別区は変更していないというようなケースもあるそうです。
例として住宅手当がありますが、東京都庁より特別区の方が支給額が高い傾向にあります。
公務員の住居手当の相場は?東京都は特別区より住居手当が安い?
都庁受験の体験談
私は都庁を受験しました。
理由は、「東京都=都庁」という先入観があったから。
そして、都庁の存在しか知らなかったから。
なんともふんわりした理由で情けないです。
少し回想に入ります。
同じ年の採用試験を受けた友達と、
都庁の筆記試験について会話していました。簡単だった。論文も特に難しくなかったよね。
と都庁の採用試験について振り返りをしていました。
しかし、どうも試験内容の話がかみ合わない。
同じ試験を受けているはずなのに、試験の問題が全然違う。
同じ電気の選考で受けているはずなのに……。なぜ?
よくよく友達の話を聞くと、東京都特別区なるものの採用試験の話をしているようだ。
ふむ。特別区ってなんだ?
というのが当時の感想。
今思うととても恥ずかしい話です。
しかし、東京都の面接の前に特別区の存在を把握できたのは幸いでした。
こんなに意識の低い受験生も少ないかと思いますが、ぜひ違いを理解してどのような仕事をしたいか決めてから受験するようにしてください。
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